「最近、振り返りってしてますか?」と聞かれたら、皆さんは何と答えるでしょうか。 私はいつからか、1年単位、1ヶ月単位、そして1日単位で、自分の行動や気持ちを振り返る習慣が自然と身についていました。 特別に意識して始めたわけではなく、気づいたら続けていた、というのが正直なところです。 今回はこの「振り返り」という習慣について、どんな良さがあるのか、そして気をつけたい注意点も含めてお話ししたいと思います。
僕の振り返り習慣
具体的には、だいたい次の3つのタイミングで振り返るようにしています。
- 1年を通して、どんな変化があったか
- この1ヶ月、どうだったか(何を成し遂げられたか、何ができなかったか)
- 今日1日、充実していたか(これが良かった、あれが悪かった)
難しいことをしているわけではありません。頭の中で考えるだけのときもあれば、紙やメモアプリに書き出しながら振り返るときもあります。 それでも、この積み重ねが、思っている以上に大きな力になっていると感じています。
振り返りがもたらす4つの良さ
振り返りを習慣にしてみて、特に良かったと感じているのは次の4つです。
PDCAサイクルが明確になる
振り返ることで「計画→実行→評価→改善」の流れが自然と生まれ、次に何をすべきかが見えてきます。
自己分析が進み、考える力が養われる
自分の行動や感情を言葉にしていく過程で、「なぜそう感じたのか」「なぜうまくいかなかったのか」を深く考える力がついてきます。
より良い方向へ、停滞せずに進んでいける
立ち止まって考える時間を定期的につくることで、同じところにとどまり続けることがなくなり、自分が理想とする方向へ少しずつ軌道修正していけます。
仕事にもプライベートにも趣味にも使える
振り返るという行為そのものは、ジャンルを選びません。事業の振り返りにも、日々の暮らしにも、趣味の上達にも、同じやり方で応用できます。
振り返るというシンプルな行為ひとつで、ここまで多くの良いことが起きるのかと、自分でも驚くことがあります。
気をつけたいこと
ただし、この振り返りには一つ気をつけておきたい点があります。それは、 あくまで「自分基準」の判断になりがちだということです。
自分にとっては「良かった」「これが正解だった」と思えることでも、他の人にとってはそうとは限らない、ということは実はたくさんあります。 自分の中だけで振り返りを完結させてしまうと、知らず知らずのうちに独りよがりな結論にたどり着いてしまうこともあります。
なので私は、「これは自分にとって良かっただけかもしれない」と一度疑ってみることも、振り返りのセットにするようにしています。 可能なときは、周りの人の感想や反応も合わせて振り返りの材料にすることで、独りよがりになりすぎないよう心がけています。
この習慣から得た分析・改善のスキル
この振り返りの視点は、実は仕事でもそのまま活きています。例えば、「パソコンの調子が悪い気がする」「なんとなく使いにくい」といった、 漠然としたご相談をいただくことがよくあります。そんなとき、感覚的な「なんとなく」を一度分解して、 「いつ」「どんな作業のときに」「具体的に何が起きたか」を一緒に振り返っていただくようにしています。 すると、ぼんやりしていた困りごとの輪郭がはっきりとして、本当に直すべき部分が見えてくることがほとんどです。
法人のお客様のIT環境を見直すときも、考え方は同じです。「今の業務フローの中で、実際にどこに時間がかかっているか」 「どのツールが本当に使われているか」を一度棚卸しして振り返ることで、初めて的確な改善策が見えてきます。 感覚や思い込みだけで判断せず、一度立ち止まって振り返る——それが、分析や改善の一番の近道だと感じています。
おわりに
振り返りは、特別な道具も、まとまった時間も、それほど必要としません。 1日の終わりに少しだけ、今月の終わりに少しだけ、今年の終わりに少しだけ。そのくらいの気軽さで、ぜひ始めてみてほしいなと思います。
この記事を読んで、「自分も振り返ってみようかな」と思っていただけたら嬉しいです。 次回のコラムもまた、暮らしや仕事の中で気づいたことをお届けします。どうぞお付き合いください。